未来人のための・宇宙の神学

猫の神学は終了しました

10次元存在

<人類創造原因>と<シミュレーション宇宙>について書いてきましたが、この秘教的真理は科学的仮説や哲学的推論の限界を遥かに超越しています。

我々人類を創造し、この宇宙万象を維持している創造主でさえ虚無から生まれ、宇宙の根本実在である宇宙魂でさえ虚無に消えていく運命にあった訳です。

今までの経緯から類推すれば、現在の宇宙はこの3次元世界を完成させてやがては終結し、再び起動した場合、次の宇宙は2次元空間で生きる意識体を産み出すだことが予想されます。

しかしそれは虚無、あるいは空としてのみ対象化される10次元存

 

在者がそれを計画しているかどうかにあります。

仏教思想家が「色即是空、空即是色」と喝破した時、彼らはグルジェフ同様にこの世界の秘教的事実を語っていた訳です。
この場合の「色」とは肉体からアートマン等すべてを含んだ対象物のことです。
これらすべての事物事象は消滅を繰り返しているがために「空」であると断定し、この「空」は「色」となって現れ相互に転換しあっていることを述べたものです。

彼らが何故10次元存在者に関して何も述べていないのか、その理由はどこにあるのかを考えてみましょう。

宇宙が過去記憶を保存した状態で生起している以上、それを保存していた10次元が実体として存在していることは自明ではあります。

しかしこの場合10次元存在は対象化できない絶対主体なのです。
真実の主体は決して対象化できないと言う形而上の論理があります。
この3次元から9次元の世界に出現している我々意識体は、10次元存在の属性の一部でしかありません。

部分である我々が、全体を推し量ることはできません。出来るのは現象世界の投影に過ぎないからです。

10次元世界があること、10次元存在者がこの宇宙の生成に関与していることは確実なことだとは言えます。
この宇宙にとってこの存在者こそが真の実在であるという事は出来るでしょう。
しかしいかなる意識体もこの存在に触れることは出来ません。
宇宙記憶のどこにもこの存在者を証明できるような出来事は皆無だったということなのです。

おそらくこの人類の世紀末的状況が発生する前までは、この存在者は仮定されうるが証明できない背後実体のままであったのです。

少なくとも今までは「そうであった」のです。
ひふみ神事などで知らされている世紀末の神策が最終段階に入ってしまうまでは・・・。