未来人のための・宇宙の神学

猫の神学は終了しました

シミュレーション宇宙

グルジェフ宇宙論を解説したいと思いますが、端的に言えばこの宇宙は霊的法則に支配されながら生成消滅していると言うものです。
しかも記録されながら、です。

第1宇宙が発生した時、まず無意識の宇宙魂が無数の集合体として出現しました。
これが第1世界です。
つづいて造物主が第2世界に現れ、彼によって大天使達が自身の補助機関として創造されます。

 


これが第3世界です。

第1宇宙はこの3つの世界を産み出して一端終了します。

そして第2宇宙がふたたび現れますが、この時第1世界には無意識の宇宙魂だけではなくて前回宇宙の記録が保存されています。
そしてこの記憶層の中に意識が宿り神として存在化するようになります。
そして順次創造主の世界と大天使の世界が出現し、ようやく本来の意味での世界創造が開始されていきます。

創造主はソフト的にはOSに当たり、ハード的にはCPUに相当すると言えるでしょう。
また大天使群は莫大なデータ処理を担う拡張機関として創造主により作られました。

こうした動きを見る限り、例えば無地のMac画面上でWindowsのシステムで動作するハードディスクがマウントされ、そのOSが自動的に起動してユーザーインターフェイスを提供するといった展開に非常に似ているのです。

HDD=書類管理システム
CPU=オペレーティングシステム
補助機器=グラフィックボード・メモリetc

グルジェフは我々の宇宙が何代目であるか述べていませんが、神智学などでは前回宇宙はエーテル世界で終了したと記述されていることから推理すれば、現在宇宙は第5番目の宇宙であると思われます。

第5宇宙
第1世界 9次元 鈍質 アートマン
第2世界 8次元 純質 ブッディ
第3世界 7次元 激質 コーザル
 ・
第4世界 6次元 神界 メンタル 
第5世界 5次元 霊界 アストラル
第6世界 4次元 幽界 エーテル
第7世界 3次元 物界 肉体

つまり第1宇宙に出現した3つの世界(3元極)は時間的な順序関係はあっても基本システムの展開なのでその後の全宇宙でも同じように出現し、第2宇宙では神界を創造して終了、第3宇宙では神界と霊界を創造して終了、第4宇宙では神界と霊界と幽界を創造して終了、第5宇宙(現在宇宙)では神界と霊界と幽界と物界を創造して今なお展開中と言うことになります。

我々は今現在、第5宇宙の第7世界に人間として存在化していることになるのです。

3元極と神界・霊界・幽界・物界は大容量のハードデスクを異なったフォーマット(多次元)で区切った各パーティション(9次元~3次元)と考えられます。

ここで言う次元とはすべて空間面のことで、時間は含みません。
もし3次元を4次元時空と表現するなら、9次元は10次元時空と言うことになります。

時間と言うものの定義次第になりますが、時間は変化層によって出現するものなので、「光速に近づくと、時間の流れが遅くなる、空間が縮む」とか言う場合の時間と同じものではありません。

異なった相貌ABCがあり、AからB、BからCに変化した時、はじめてそこに時間が現れます。

9次元~3次元すべてに時間は存在しています。

普通に考えれば、第一世界に創造主が位置すべきですが、どうもそうはなっていないようです。
そして創造主は人類創造を実行するにあたり、宇宙の全記憶を司る第1世界の神と協議したというようなことまでグルジェフは書いています。

おそらく霊的進化目的ではなく、重力装置として人類を作り出すことに予想外の霊的障害が発生するのではないか、そう心配されたからではないかと思われます。
そして実際そうなってしまった、と言うのが現在の状況と言うことになり、今まさにこの想定外の危機的状況を打開するための最終手段が打たれる段階に入ったという事なのです。