未来人のための・宇宙の神学

猫の神学は終了しました

神々の降臨

以前、日本神界に昇り天照大御神に拝謁したことを語ったことがある。
しかしその後この方は職責上の天照大御神(日本神界の王)であり、その職の委任(執権代理)を受けた猿田彦の神であったことを述べた。

鞍馬寺に参拝して接見を求めた時、私はまだそのことに気づいてはいなかったのかも知れない。

 


だが、しばらくして伊勢神宮に参拝する機会があって、外宮から内宮へ回って参拝をすませた後、何故か人気のなくなった道を歩いていたものである。

ふと薄暗くなった参道の中空に何者かが舞い降りて来るのが見えはじめた。
それも大群である。
何柱もの神々が木々の枝枝に姿を現されては消え、つぎつぎと舞い降りて来られたのである。

実は私は最初は悪霊かと誤解してうろたえていた。
伊勢神宮まで来て魔物たちに攻め寄せられるとは思いもしなかったので恐怖以外の何物でもなかったのである。
逃げ出しながらもその姿を見入ると、白い衣を羽織った威厳満ちた方々であった。

長衣(ローブ)には固有の刺繍もあるのだろうが薄闇の中で見ているのでどの方々の衣服も判然とはしなかった。
ただよく見渡していると黒い衣をまとった神もおられたことを思い出す。

日本の神々、ご降臨の終了した参道を再び歩き始めると、霊視が起こり始めた。
「久しぶりであるな・・・」
そのように声を掛けてくる神が出現したのである。
恐らくその方こそは猿田彦の神であったのだと思う。
儀礼上拝顔できない決まりがあるのだろう、猿田彦の神は白いローブをまとった後ろ姿で現れていた。
この霊視が終わると、私は猿田彦神社に向かい、三度の拝礼をして帰宅した。

今から考えれば世界監視者(仮称)が私の願いをかなえて下さったものと思う。

猿田彦の神からは「久しぶりだな」と言われたのだがそれは何も神界で接見した時をもって言われたのではなかった。
この時以後、私は自宅の神棚に向かって瞑想していたことがあり、ふとこの方の気配を感じたので、自分が戦争についてどう思っているのかを話したことがあった。
小学生の子供なので大した思慮があるわけでもなく、ただ単純に世界を支配することは愚かなことではないですか、などと語ったものである。

神からの返事などは毛頭もなく、ただそれっきりではあったのだがこうして見に来られていたことをうれしく感じていたことを記憶している。